施工進捗日記

「セルロースファイバー・シーズンブレスの家」の建築レポートです。

2010/06/03
みなさんこんにちは、設計の鹿島です。
今回の建築レポートは、川崎市中原区の住宅地に新築する木造住宅の建築進歩状況を
お届けしたいと思います。これまでの進歩状況はサイトメニューの「施工進歩日記」を
ご覧下さい。また、ご覧になった方で何か疑問やご不明な点がありましたら、お気軽に
私、鹿島までお問い合わせ下さい。尚、お問い合わせは、サイトメニューのフォームから
お願いいたします。
今日の建築レポートは家の断熱工事について報告します。
私共の家づくりで、すごく大事な部分に家の断熱工事があります。

セルロースファイバー断熱工事/床断熱の様子です

画像3枚の様子は、床下にセルロースファイバーを吹き込みするために、大引き・根太下に
シート貼りをしている様子です。

シート貼りが終わると次に今度は、大引き・根太の上から同じシートを貼ります。
大引き・根太を挟んだシート貼りは、袋状になります。
ここにセルロースファイバーを圧送機で吹き込みをして床の断熱工事が終了します。
(床下のセルロースは、100mm吹き込みます。)
このシート貼りは本当に手間と時間のかかる仕事です。さすがにプロの職人さんです。
きれいにきっちりと貼ります。

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次の3枚の画像は、大引きと根太の上からシート貼りが終了した様子です。
セルロースは、このシートに穴を開けて吹き込みをします。



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私共の断熱仕様は、新聞紙を主原料にして製造されたセルロースファイバーを使った断熱仕様です。
セルロースファイバーは、リサイクル製品をさらにリサイクルして製造される天然素材です。製造負荷も断熱材の中では最も最小限のエネルギーで製造されますので地球環境に大変優しく人畜無害なエコロジー&エコノミーな断熱材です。
それに、このセルロースファイバーの最大の特徴は、家の住み心地に大きく関与する室内の水蒸気の調湿性に大変優れた性能を持っているということです。

次の3枚の画像は、壁内にセルロースファイバーを吹き込みした様子です。

シートに穴の跡が見えますが、セルロースはシートに穴を開けてここから吹き込みをします。吹き終わったらこの穴に羊毛を入れて穴を塞ぎ、プラスターボードを貼ります。

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次の4枚の画像は、屋根にセルロースファイバーを吹き込みした様子です。

建物(家)の最上部(2階建の家なら2階の天井裏、3階建の家なら3階の天井裏)
には、断熱はしません。どの家も屋根なりにセルロース断熱工事をします。
セルロースファイバーの量は、床下・壁内・屋根なり、すべてに1平方メートル当たり
7kgの量を吹き込みします。例えばグラスウールでしたら1平方メートルで1kg
くらいなるかと思います。この家で使用されるセルロースファイバーは1,800kg
【1.8トン】くらいの量が使用されます。グラスウールと比較しても話になりません。


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私達は今日までにいろんな断熱材を使って家づくりを手掛けて来ましたが、家の断熱材の本質にやっと辿り着いたのが、このセルロースファイバーでした。
セルロースファイバーは、私達が考えられる最上の断熱材ですが、この先、もっと良いものが出現したらすぐにでもそちらに切り替えるつもりです。これから家づくりをお考えの方には、選択なされた断熱材によって家の住み心地が大きく左右されることを是非知って欲しいと思います。
いつも、私共のサイトにお越し頂きましてありがとうございます。
お住まいのご計画で、何かご相談等がありましたら、いつでも
お問い合わせ下さい。それでは、次回またお会いしましょう。
                        八木/鹿島