スタッフコラム
ベタ基礎断熱で自然エネルギーを活用する。
2009/10/20
こんにちは、八木の小原です。
今回のコメントは基礎断熱について話したいと思います。
断熱工事と言えば壁の中や床下、天井に断熱材を充填するのが一般的ですが基礎断熱は特別な考えを持った家以外では殆んど断熱工事はしません。
基礎断熱のコメントの前に家の基礎について簡単にお話します。
つい最近までの家の基礎は土台の部分だけがコンクリートで立ち上がった布基礎が標準仕様でした。布基礎は床下にコンクリート打ちをしない基礎ですから床下は土間(土)のままです。
今日では地震に強い基礎が当たり前になり、家の基礎は「布基礎」から「ベタ基礎」に変換されおり、殆んどの住宅会社がこのベタ基礎を標準仕様に採用しています。
このベタ基礎は床下全体にも鉄筋を配筋してコンクリートを床下全面に打ち込み、土台下の立ち上がり基礎と連続された一体の基礎になりますので布基礎より地震に強い基礎になります。基礎の話はこれくらいで終わりにします。
ベタ基礎断熱で地熱エネルギーを活用する。
「ベタ基礎」は「布基礎」に比べて大量のコンクリートを使いますので基礎の性質も布基礎とは大きく変わってきます。
コンクリートは熱をよく伝え、しかも蓄熱(蓄冷)する性質を持っていますのでベタ基礎の床下全面コンクリートは大きな蓄熱体になります。
この床下全面に蓄えられた地熱エネルギーを上手く活用すためには基礎断熱を見直す必要があるかと思います。
基礎断熱は床ではなく基礎で断熱をすることで基礎の外側をしっかりと断熱をすれば床下温度は外気温の影響を受けないので床下全面に蓄えられた地熱エネルギーを上手く家に取り込むことで冷暖房にかかるエネルギーのコスト削減が出来るのではないかと考えております。
それに自然のエネルギーはなんと言っても環境に負荷をかけないエネルギーなので
これからの家づくりに積極的に取り組んで行きたいと思います。
09’/10/20、八木工務店/小原