スタッフコラム

みなさん、これが何だかお分かりですか?

こんにちは、小原です。
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6月も半ばを過ぎました。何だか蒸し暑い日が続いてますが、お身体の調子は如何ですか。
毎年のことですがこの季節は気分もスッキリしません。
梅雨なので仕方がないと思っても建築屋は現場があるので雨がすごく気になります。
でもこの季節に例年通り雨が降らないと大変困る人がいること、ご存知ですか。
そうです。農家の人達です。
5月の田植えが済んだ田んぼに水がないと稲は丈夫に育ちません。
この時期に雨が降ると農家の人はすごく安心するそうです。
下の画像は何だか分かりますか。
これを見てすぐ分かる人は地方の出身の方で、5月の田植えなんてすぐ分かりますよね。
(田植えは5月頃の季節に水田(田んぼともいいます。)に稲の苗を植えることを田植えと
呼んでいます。
これは昔の雨具で、雨の日に作業をする時に着る雨具なんです。
稲の藁(わら)を編んで作る、蓑(みの)と言います。農家の人は自分で育てた稲の藁(わら)
を編んで、蓑(みの)を作ったそうです。すごく器用だったんですね。
昔は今のようなレインコートなんてなかったし、あったとしてもゴムの雨合羽くらいで、また
このゴム製の雨合羽は大変な高級品でだれでもすぐ買える品物ではなかったようです。

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これは蓑と言って、雨の日に着る雨具です。100%自然素材で出来た究極のレインウェアーです。
昔はこの蓑(みの)を着て雨の日に作業をしたんですね。
化学製品がなかった時代は自然素材を上手く使って雨具まで作っていたんです。
やがて藁(ワラ)の蓑(みの)からゴム製の雨合羽に移り変わり今日ではビニールで
出来た製品が雨具の主流になっています。
ビニール製の雨具は軽くて、丈夫なので雨の日の作業が蓑(みの)やゴムの雨合羽に
比べてすごく楽になったと思います。しかしこのゴムやビニールの雨具には大きな欠点が
あったんです。
蓑(みの)に比べて雨の侵入は格段に良くなったんですが、着ていて汗がかきやすいのと
その汗が雨具の中で溜まってしまい、とても長く着ていられないというのが大きな欠点でした。
作業をしている時に身体からでる汗(水蒸気)の逃げ道を塞いでいる訳ですから蒸れてしまうのは
当たり前のことで、10分も作業したら汗ビッショリで作業を続けるのがすごく困難になります。
やがて研究開発が進み汗の正体である水蒸気を逃がす(通過、透湿)ことが出来る素材が
開発され作業中に汗をかいても蒸れて身体がビッショリになるなんてことはなくなりました。
雨具も防水と透湿の双方を兼ね備えた製品が今日では常識になりましたね。
私は家づくりもまったく同じと考えております。
家だってビニールでスッポリ包んでしまうと同じように汗をかいて蒸れてしまいます。
出来ればこの蓑(みの)のように通気と透湿が出来るような素材を使った家を建てて欲しいと思います。
それでは、また。 八木/小原