スタッフコラム
エコホームズさんの気密測定見学会に行ってきました。
こんにちは 八木の石島です。
平成19年9月23日(日)にエコホームズさんで気密測定見学会が開催されました。場所は千葉県東金市の郊外に建築中の家で行われました。見学会の当日は晴天に恵まれ暑くも寒くもなく気持ちのいい日でした。
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今回の気密測定見学会で気密測定が行われる家です。外断熱工法の地熱住宅です。外部周りはサーモプライと言う板が貼られその上から防水、透湿シートが貼られています。縦に打ち付けられている板は通気をとるためのタテ胴縁(どうぶち)といいます。画像クリックで拡大します。屋根は瓦が葺かれています。これまでの工事は丁寧にきっちりとなされていました。
気密測定はエコホームズさんが唯一独自化に成功した地熱を利用した
パッシブ住宅の外断熱地熱住宅で行われました。
この機械で建物内の空気を外に排出させます。中でファンが回転します。分かり易くいうと送風機のようなものです。ファンの回転は自在にコントロールできます。大きな建物の時は回転を強くして室内の空気を早く排出させることが出来ます。
建物は木造軸組工法で構造材は東濃檜で建てられていました。建物の中に
入ると檜(ヒノキ)の香りが家中漂っていました。木の香りは気持ちを
リラックスさせてくれますね、木の家は体も心も優しく癒してくれます。
特に東濃檜は色、艶、香りが檜の中でも最上級の品質を持っています。
檜のブランドですね。私も今度建て替える時はパッシブ住宅の地熱住宅で
東濃ひのきを使って建てたいですね。
家の構造は国産の無垢材を使った木造軸組工法です。土台、柱は木曾東濃檜材が使われています。
建物の中に入ると檜の香りで森の中にいるようなさわやかな気分でした。木の家は気持ちが落ち着きますね、鉄骨やコンクリートではこんな暖かい優しい雰囲気は出せませんね。耐震性を高めるために外周壁の外部にはサーモプライが打ち付けられていました。このサーモプライは家の気密をとるためにも必要な素材です。
家の構造は4寸柱が標準仕様で梁も太いものが使われていました。その他
の補足材も太いものが使われガッシリした構造で建てられています。
私も建築のプロですので家の構造を見る時に一番気にかけていることは
構造の木組みの精度です。どんなに最高の素材を使っても木工事の精度
が劣れば素材は生かされません。目利きで腕の良い大工さんでなければ
いい家は出来ません。腕だけでなく心も大事ですね。心が込められた家は
家が生きていますね、見学会は日曜日で大工さんはお休みでいませんでしたが
どんな大工さんなのか一度会ってみたいなと思いました。
今回の見学会に参加なされたお客様に地熱住宅について説明をなされているエコホームズの玉川社長様、地熱住宅は気密と断熱が大きく関わっていることを力説なさっていました。
家の外回りの工事で構造の外部に打ち付けられるサーモプライと言う板も
丁寧な工事で張られていました。防水、透湿シートもきれいにしっかりと
張られています。家づくりを知り尽くしている職人さんと工事を監理する
監督さんの心が見えるようでした。
基礎から構造躯体、屋根、外壁下地工事は家づくりで最も大事な工事です。
この工事の大切さを知らないでいい加減な気持ちやってしまうと後で困った
ことが起きる可能性が高くなります。
気密測定の見学会に参加したのに家の構造や工事の話しばかりで
肝心な気密のことは余り関心がないように思われてしまいますね、
エコホームズさんのきめ細かな丁寧な工事を建物の内、外を見学
しましてこれで気密が出ないはずがありません。一様私も建築のプロ
ですから建物の全体を見れば分かります。それにいろいろな建築現場を
沢山見ていますので、その違いが手に取るように見えます。
いよいよ気密測定が始まりました。測定器を操作しているのはエコホームズ
さんのスタッフの方です。測定は家の大きさにも依りますが今回の家は延床面積
が38坪でしたので約15分くらいで気密測定が完了しました。
計測データの数値は予想していた通り気密性の高い性能数値が得られました。
外断熱の地熱住宅を永いこと手がけられて来たエコホームズさんは高断熱高気密
住宅を知り尽くしていますのでこのように何の問題もなく気密性の高い住宅を
普通に建てることが出来るのでしょう。
今回、エコホームズさんの見学会に参加させて頂きまして本当に有り難うございました。
同じ建築の仲間として建築中の建物を拝見しまして大切なことを再認識させられました。
住宅建築は技だけに溺れてはならない。心があって技が生かされます。家づくりで
一番大事なのは真心を込めて丁寧に造ることです。これからもずっと大切にしながら
建築に携わって行きたいです。
エコホームズのスタッフの皆さんありがとうございました。