小原のひとくちコラム
小原のひとくちコラム!
みなさん、こんにちは、八木の小原です。
いつも、サイトにお越し頂いて誠にありがとうございます。
みなさんの家づくりに何かお役になればと思い、小さなことですが、思いつきでコラムにしました。興味がありましたら覗いて下さい。尚、このコラムは、不定期でアップしますのでご了承ください。
※建築のことで、なにか困ったことやご質問などがありましたら、お気軽にお問い合わせください。問い合わせのコメントは、一番下にあります、フォームをご利用ください。/よういち
2015/03/30
1)☀家の西側には、なるべく落葉樹を植えましょう。
建物の西側に植えられた落葉樹は、夏になると葉を茂らせ真夏の暑い日射を遮って外壁が受ける熱量を減らしてくれます。また、冬になると葉を落として、枝の間から暖かい日射しを取り込ませてくれます。家の西側に植えた落葉樹は、「夏すずしくて、冬あたたかい」家づくりに大いに貢献してくれます。/よういち
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2015/04/16
2)☀輻射熱と照り返し対策を充分に行いましょう。
家のすぐ前にアスファルト道路があると、やっかいなのが道路からの照り返しや輻射熱。この熱を防ぐには、敷地境界部分に樹木を植えると良いでしょう。また、駐車スペースなどを全面コンクリートやアスファルトにしてしまうと、これまた照り返しや輻射熱が発生してしまうので、コンクリートの一部を芝生にするなどの一工夫をすると良いでしょう。目にも優しく、車のないときは、子どもたちの遊び場にもなります。/よういち
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2015/05/21
3)☀夏の暑さ対策の一番は、窓から入る日射を遮ることです。
夏の強い日射が入ってくるところは、何と言っても窓が一番です。
最近では、このサッシも二重ガラスのペアサッシが使われており、以前のサッシと比べると格段に断熱性能は良くなりました。開口部は高性能なペアサッシが採用されて家全体の断熱性を高めておりますが、それでもサッシの断熱性能は屋根や壁の断熱性能と比較すると格段に劣るのでこのサッシからのヒートロスは避けられません。/よういち
夏は外から強い日射が差し込んできますのでいかに日射を遮るかが暑さ対策の一番のポイントになります。
今年の夏には、是非、採用してください。
夏は、カーテンを外して“すだれ”やよしず”に替えてみましょう。
日射の遮熱方法としてはいろいろありますが、最もシンプルな方法に“すだれ”や”よしず”を使っての日除け対策があります。(エアコンのなかった昔の伝統的な遮熱対策でした。)
小さな窓のカーテンを外して“すだれ”に替えてみて下さい。そして大きなはき出しサッシには、“よしず”を立て掛けてみて下さい。どちらも目隠しになるし、サッシを開けて風を取り入れることが出来ます。最近は、エアコンもなるべく使わないで夏を過ごそうという風潮が見受けられます。我慢できる範囲ならなるべくエアコンは使わない。南面や西面の窓に“すだれ”や”よしず”を下げての日除け対策は、まさにエコですね。エアコンのなかった時代の伝統的な夏の過ごし方です。今年の夏は、是非、挑戦してみてください。/よういち
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※取り付けたいけど、製品の選び方や取り付け方が不安だとお思い方は、ご連絡頂ければ、お手伝いいたします。小原まで、ご一報ください。)/よういち
2015/05/23
4)☀水廻りの設置は出来るだけ西面は避けたいです。
お住まいの計画で間取りの設計をなさっている方。水廻りはどの方位に配置されていますか。
西面ですか。何らかの理由で配置がどうしても無理のようでしたら、夏の日射のことを充分配慮
して下さい。真夏の西日は本当に厳しいです。特にキッチンが西面に向いているようなら、キッチンシンクの前には、窓を付けたいです。その他の浴室、洗面、トイレなどの水廻りの設置場所はなるべく西面の配置は避けたいですね。特にキッチンのコンロから発する調理熱と冷蔵庫が西面に配置されていれば、これらの機器から発生する熱気がこもって、キッチンは、さらに熱くなります。それと、長い間の西日の影響で、排水からイヤな臭気が上がってくることもありますので出来るだけ避けた方が—–。/よういち
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2015/05/25
5)☀“困”ると言う字について、ちょっと話したいことがあります。
私たちの建築にも大いに関係しますのでちょっとコメントしたいと思います。
みなさん、この字「困」を良く見て下さい。 木という字を四角に囲んでいます。この字だけでは、言葉にならないので、「る」とか「った」を付けると”困る”&”困った”と言う言葉になります。前置きが長くなってすいません。今日の話は、この「木を四角で囲む」と良くない事が起こると言う事で、私たちの家づくりも、木をたくさん使いますから、ずっとこのまま木を囲んだ家づくりをやっていると、やがては、困った事が起こりますよと私たち建築屋に教えてくれているようです。/よういち
ここで、本当に木が困るような建築が行われているか、ないかの検証をしてみたいと思います。今回は、建築工事の屋根工事と外壁工事の検証をしましょう。
1)屋根の野地板
屋根材を葺く下地になる板を野地板と言います。薄い板を何枚も接着剤で塗り固めて造られます。板の名称は、構造用針葉樹合板と言います。ほとんどの建築会社がこの構造用針葉樹合板を野地板として使用しています。接着材で塗り固められた野地板は、呼吸(透湿も調湿も)が出来ませんからここで、木を囲む(困る)建築になります。/よういち
※1)屋根の野地板の検証結果:困った工事に決定。
2)屋根の防水工事
屋根に接着剤で塗り固められた野地板が使われました。次に、この屋根に防水工事が行われます。防水シートは、野地板の上に張られます。この防水シートは、アスファルトルーフィングと言いまして、水や空気、そして水蒸気までも通さない防水シートですので、この素材は、やはり木を囲む(困る)建築になります。
【屋根の雨洩りを防ぐ防水シートですから水や空気を完全シャットアウトは良いですが、水蒸気だけは透湿出来る物が良いです。木は透湿を妨げると結露を起こす要因になるし、長いこと繰り返されると腐れを起こします。】/よういち
※2)屋根の防水工事の検証結果:困った工事に決定。
3)外壁工事
構造体(骨組み)の外周部には、屋根と同じように構造用針葉樹合板が貼られます。外周部に貼られるこの構造用針葉樹合板は、構造体の耐震強度をさらに高めてくれる大変重要な役割があるのですが、この合板も屋根の野地板と同じく接着剤で塗り固められて造られてますので、呼吸(透湿も調湿も)が出来ませんから壁内結露を起こす一番の要因になります。こちらも木を囲んでしまう(困る)建築になります。/よういち
※3)外壁工事の検証結果:困った工事に決定。
「屋根と外壁のまとめ」
透湿も調湿もしない素材を使って”木を囲む”ような家は、間違いなく蒸れます。蒸れると結露が起こり、この繰り返しが何年も続きますと、やがては、木を四角で囲った事が必ず起こります。
困るという文字はまさに木は密閉してはダメですよ。密閉して良いことなんか何もないですよと、私たちの身近な自然がすべてを教えてくれます。そんな教えを素直に学んで家づくりに実践しましょう。今回は屋根と外壁についての話でした。話しが少し長くなりわかりにくかったですか?
次回のコラムは、水蒸気君と会話が出来る、私、よういちが家中の水蒸気君が大好きな透湿と調湿性に優れた素材についてコメントしたいと思います。それでは、また。いつも、サイトにお越し頂いて本当にありがとうございます。みなさまのコメントをお待ちしております。よろしくお願い致します。/よういち
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2015/05/28
6)☀家は10年を一区切りとしてお考えください。
「10年ひと昔」とよく言われていますが10年という時間は、ライフサイクルや家族構成などが変わらざるをえない歳月です。10歳の子どもも20歳になります。もちろん、将来をみすえた家づくりは、大事ですが20年、30年の先までとなると、ちょっとむずかしいことです。まずは、「10年暮らす家」ということを基本に、将来の変化に対応できるような間取りにしておくことが賢明かと思います。/よういち
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2015/05/29
7)☀お風呂場の広さは、ほどほどにね。
お風呂というと、広々としたした方がいい。家をお建てになる方との設計打ち合わせの時、お風呂の広さをお聞きすると、大体の人は、このような答えが返って来ます。広いお風呂でゆったり入りたい。これが夢なんですとご主人さまから要望が出ます。広々としたお風呂は、だれだって気持ちいいにきまってます。しかし、広すぎる風呂場というのも困りものなのです。理由は、広々としたお風呂は、お掃除が大変です。気持ちのよいお風呂は、広さの前に「きれい、清潔さ」が重要です。お掃除が負担にならないよう手軽な広さのお風呂でいつもきれいにしておきたいものです。/よういち
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2015/06/15
8)☀部屋の表情や雰囲気は天井で決まります。
断熱や保温だけではなく、吸音や照明の効果など、天井の役割は意外とあるものです。また天井は部屋の中で占める面積が大きく、その部屋の雰囲気のカギは天井にあると言っても良いでしょう。床や壁だけでなく、天井の設えもシッカリとご吟味なさってください。/よういち
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